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PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会

2014年3月12日

3月7日(金)から3月9日(日)にかけて行われた「PUMA CUP 2014 第19回全日本フットサル選手権大会 1次ラウンド」に四国代表として出場してきました。

初日は平日に開催されましたが、全ての選手が仕事を休ませていただいて参加することができました。各勤務先企業様のご理解とご協力があってのことなので、関係者の皆様には大変感謝しています。13名の選手と5名のスタッフに加えて、練習生として練習に参加している2名にも帯同してもらい、合計20名での遠征となりました。

 

 

placer FUTSAL CLUBが入ったブロックは大阪会場で行われるAグループ。同グループにはFリーグ所属のデウソン神戸、同じくFリーグ所属の湘南ベルマーレ、来シーズンからFリーグに参入するフウガすみだが入り、最も厳しいグループと評されるグループでした。どう考えても格上のチームばかりで、「placerとの試合でいかに得失点差を稼ぐか」がポイントのグループだと予想されていたはずでしょう。どうせなら優勝候補に挙げられるチームと対戦したかったので最高のグループでした。僕たちにとっては全てが厳しい試合になることは予想しましたが、格上相手と対戦するための戦術を取り入れることは避け、自分たちのスタイルを貫いて真っ向勝負で熱く戦い、勝利を目指すことを事前に確認して大会に臨みました。

 

 

初戦の相手は湘南ベルマーレ。元日本代表選手が多数在籍しており、日本のフットサル界を牽引してきた第一人者の一人である相根監督が統率するチームです。個人レベルではフィジカル、スキル、判断、全ての面で想像以上でした。特に見たことがないテクニックで突破されてゴールを決められたボラ選手のプレーには強烈なインパクトを受けました。トラップでボールを動かす角度など、戦術面でも細かい部分の確かな差がいくつもありました。placerは今シーズン積み重ねてきたプレスを続けましたが、戦術的に展開される場面が多く、これが全国トップクラスと自分たちの差だと痛感しました。

ただ、戦えた部分もあったと感じています。チーム全員で熱く戦い、チャンスもいくつか作れました。そこで決めきる力がないことはやはり決定的な差でしたが、最後までゴールを目指して走りきった選手たちはよくやってくれたと感じています。

この試合は四国リーグで活躍していた森選手との対戦も楽しみの一つでした。四国リーグ時代と比べると体が大きくなり、プレーも素晴らしい選手になっていました。主力として活躍しているのも納得できます。試合後には挨拶に来てくれて、色々話をさせてもらいました。これからの活躍を応援したいです。

また、相根監督には試合後にわざわざロッカールームに来ていただき、色々とお話をさせていただけました。Fリーグ所属チーム相手に40分間プレスをかけ続けたことを評価していただけたことは嬉しかったです。

フットサルタイムズ1日目試合写真

 

 

2日目の相手はフウガすみだ。前回準優勝、先週には5回連続地域チャンピオンズリーグ優勝を決めたばかり、来季Fリーグ参入が決まっている実績も注目度も高いチーム。僕たちとしても最も対戦したかったチームです。1日目に引き分けたフウガすみだにとってこの試合は得失点差をつけて勝利することが条件で、本気のフウガすみだと対戦できることとなりました。

この試合を一言で表すなら「衝撃」でした。走力は僕たちのストロングポイントだと思っていましたが、次元が違いました。須賀監督が提唱する理論である「切替ゼロ秒」を体感しました。こちらのシュートが外れた瞬間に5人がもう動き出している。本当に早い。他にも特筆すべきことはあるけど、全ての基礎となっているのが「気持ち」だと感じました。試合の入り方、プレッシングの気迫、ゴールへの執念は凄まじかったです。試合終了まで少しも緩めることない本気のフウガすみだと対戦できたことは貴重な経験になったと感じています。

ゲーム以外でもあらゆる面でフウガすみだはリスペクトできるチームでした。今後のチーム作りのヒントをたくさんいただきました。

フットサルタイムズ2日目試合写真

 

 

3日目の相手はデウソン神戸。日本代表選手も在籍しており、これまでの2試合を観た印象では最も個人能力が高いチームでした。Aグループの最終戦となっており、デウソン神戸にとっては勝利すればグループリーグ突破が決まる試合でした。僕たちにとってはここまで何も残せてなく、熱く戦うことで活路を見出したいと考えていました。

しかしデウソン神戸はやはり強かったです。元代表選手のタイミングの作り方は今まで経験したことがなかったです。日本代表選手の能力の高さはそのレベルを納得させられるものでした。後半は主力を温存されていたと思いますが、それでも当然のように力の差がありました。

ただ、自分たちが取り組んできたことが間違っていないことも感じました。試合開始のキックオフのセットプレーでは開始数秒でゴール寸前まで迫ることができました。プレスを受けながらも状況を判断してパスを回せた時間帯もありました。前線からのプレスでボールを奪い、得点することもできました。通用する部分があったとは言えないかもしれないけど、方向性は間違っていないと感じることができました。

フットサルタイムズ3日間試合写真

 

この試合が終わって、自然に涙が出ていました。圧倒的な差がありながらも熱く戦い続けてくれた選手とスタッフたちへの感謝。試合の流れを変えるために何もできなかった自分の無力さ。これで終わってしまったという無念さ。やりきったという達成感。そういう想いからだったと思います。

 

 

 

 

 

今回の遠征にあたって、16社の企業様と100名以上の方々にご支援を賜りました。ユニフォームを新調し、トレーニングウェアと移動着を支給し、遠征費の個人負担も軽減することができました。地方のクラブとしてはありえない程の素晴らしい環境を作っていただけました。心から感謝いたします。結果で責任を果たせなかった点については大変申し訳なく思っておりますが、事前にお約束した通り、チーム全員が一丸となって熱く戦い抜いたことは胸を張って言えます。

 

この3日間で受けた衝撃は考え方次第ではフットサルが嫌いになってしまうような経験でした。しかし最高に楽しい3日間でした。

対戦していただいた3チームにガチンコで戦っていただいた経験は財産になりました。大会運営をされている日本サッカー協会の役員の方々と、レベルの高いジャッジをしていただけた審判団の方々にも深く感謝しております。同会場におられた別グループのチームの方々も含めて、今大会を通じて新たな人脈もできました。会場まで駆けつけてくれた香川県の方々の応援は本当に心強かったです。全国各地から集まってくれた元メンバーたちとの再会も嬉しかったです。チームのために尽くしてくれたトレーナーとマネージャー、裏方として積極的に雑用を担当してくれた練習生の2人のおかげで、選手たちはプレーに集中することができました。

多くの方々に支えていただいて最高の経験をさせていただけました。本当にありがとうございました。

今回受けた衝撃は既にモチベーションに変わっています。最高に楽しかったこの舞台に、力をつけてまた帰ってきたいです。

権田

 

 

 

 

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